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「だって、髪はその辺の女の子より長いし、後輩でも担げるほど軽いし、下手したらモデルより綺麗な美人さんだもん。……あれ?どうした?」
「…………人が気にしてることをべらべらと!!」
俺は殴り掛かったつもりだが、水越は余裕しゃくしゃくでかわした。
「ほらほら、せっかくの可愛い顔が台なしだよ」
「うっさい!」
確かに俺は髪を上で結んでも肩につくほど長いし、
(これには理由があんだよ)
後輩に担がれたこともあるし、
(試合で捻挫した時にお姫様抱っこされた)
かなり女顔
(何度も女に間違われてナンパされた)けど……。
何が悲しくて男にモテなきゃならんのだ。
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