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俺達が所属しているのは、特殊戦闘大隊だ。
市街戦や山中戦等、どこででも隠密かつ迅速に任務を遂行するためにつくられた大隊だ。
いわば特殊部隊だ。
で、演習場となっているツィータ大草原とは、名前の通り大草原だ。はっきり言って説明のしようがない!
あえて言うなら北から南まで草原が広がっている。
そして大草原を半分にするかのように国境がひかれてるんだ。
蓮達を乗せた兵員輸送戦闘車両群(陸軍の車両群)は、海岸沿いの道路を走りながら演習場に向かっていた。
「おぉ、見てみろ!海軍の第三、第五艦隊が悠々と進んでるぞ!」
戦闘車に付いている小型の窓から見える(もちろん強化窓だ)大中小からなる数百隻の船が演習場方向へと向かっていた。
「蓮、何で第三、第五艦隊だと分かったんですか?」
「おいおい、何言ってんだ?
旗艦の旗を見てみろよ、艦隊毎に、旗のマークが違うだろ?」
蓮は第三艦隊と第五艦隊の旗艦の先の方を指差しながら、ディーンの方を向いた。
「あっ、ホントだ。
しかし、よくあんな小さいのが見えますね。その視力だけは尊敬できますよ。」
「えっ!?視力だけ!?」
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