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そして蓮とディーンは、演習場に着くまでの間、他の兵士達とたわいもない話をしていた。
『先頭車両から、後続車両へ。
全員良く聞け、もうじき演習場に着く。着いたら即下車し、整列しろ。以上だ。』
仲間達と話をしていると、兵員輸送車に設置されているスピーカーから、先頭車両に乗っているマルクス・D・シン大将の声が聞こえてきた。
それから数分経って。
ツィータ大草原に入る入口を通る際、隣国の軍と共同演習を聞き付けたのであろう、報道陣が大草原の手前にあるホテルに集まっているのが見えた。
「レン、いよいよですね。」
ディーンが興奮した様子で、レンに話し掛けてくる。
「そうだな、いよいよ初の共同演習だからな。」
何故、初の共同演習かって言うとだな、まずオリティア連邦・フレールズ共和国と近隣諸国は非常に仲が悪いんだ。
んで、今までにも共同演習を行われる予定があったんだが、その度に、近隣諸国が脅しをかけてきては行われる事はなかったんだ。
しかし、このままでは埓があかないと言う事で、二カ国は近隣諸国の脅しを無視し、共同演習実施に踏み込んだんだ。
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