Chapterー3ー4

42/47
前へ
/428ページ
次へ
「いいんですか隊長?」 「ん?」 「あいつですよ。」 ウィルは店内のブルースを見た。 「救難信号をキャッチして街に降下してきた! って嘘なんてついちまって。」 「ウィル。」 「あの状況で本当のことをヤツに言うわけにはいかない。 ま、言いたいことは分かります。 でもっ、ね。 笑いこらえるの大変でしたよ。」 ウィルはいたずらっぽくバーネットに近づく。 「俺たちの本当の目的はあるアンブレラ幹部の研究所の捜索。」 「…!?」 ブルースは何気なく外に出ようとした。 だが途中バーネットとウィルの会話を耳にしてしまったのだ。 彼はそのまま耳を立てる。 「それによって必然的に俺たちはその活動を知られてはならない。 生存者との接触、それに道案内を頼むって論外なわけでしょ? それに、なぜあいつはウィルスのことを知ってるんです?」 「…!!」 ブルースの鼓動が大きくなっていく。 なるほど。 彼らは生存者の救出にきたのではない。 それにTーウィルスの存在を知るブルースを危険視している。 「俺たちはU.B.C.S.の中で選ばれた精鋭揃い。 Tに感染した奴らとの戦いの為だけに訓練され、必要な知識も叩き込まれた。 あれはアンブレラの機密事項だ。 だとすればそれを知っているあいつは処分すべき。 違いますか?」 「!」 物音を立ててしまった。 ウィルとバーネットはブルースを見る。 「ブルース 聞いていたのか?」 「‥さあな。」 バーネットの問いにブルースは冷ややかに答えた。
/428ページ

最初のコメントを投稿しよう!

592人が本棚に入れています
本棚に追加