592人が本棚に入れています
本棚に追加
/428ページ
「てめえッ!!いつのまに警察を呼びやがった!?」
胸ぐらをつかまれながらも父は平然として答えた。
「お前達に答える舌はない。」
「あんだと!?」
するとスピーカーが外から響いた
「こちらはニューヨーク市警だ!犯人グループにつぐ、この家は完全に包囲した。速やかに人質を離し投降しなさい!!」
…俺はあの時警察がきた時点でもう何もかも終わると信じてた。
だが、運命か何かのイタズラを…俺は恨んだ
「聞こえるか!?十分以内に投降しなさい!!
さもなければ突入する!!」
「ええいッ!!!うるせえー」
俺は…自分の目が狂ったのかと思った。
違った
突如として突きつけられたショットガンの銃口、耳を裂くかのような強烈な音、
そして飛び散った鮮血…
「ッ…!!パパ!?」
彼はやっと口からそう言葉が出た。
「あなたッ!!あなたッ!!」
次の瞬間
男の銃口が母さんに突きつけられ…
「あの世でラブにやってろよ。」
「止めて!」
彼はそう口にしたと思った
出来なかった
悪魔のような銃声が母さんの胸を貫き…
俺の叫びは虚しく宙に舞った。
最初のコメントを投稿しよう!