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桜と出逢ってからもう3日が過ぎた。 桜は毎日決まった時間にギターを聞きに来てくれる。 それも俺の毎日の楽しみになっていた。 手術の日にちはまだ決まっていない。 ………と言うよりは俺の弱さが原因か… 正直に言うと大丈夫と言われても怖い物は怖いんだ。 今は検査をしながら経過を見ている。 悪化するまでは気持ちが固まるまで待ってくれと言う情けない現状だ。 「今日はなんか眠れないな…」 今の時点で時計は12時を差していた。 それなのに何故か眠れないで居る。 俺はギターケースを手に病室を出た。 「ここならいいかな。 誰にも迷惑かかんないよね。」 向かった先は病院の屋上。 誰もいない場所でもう少しギターを弾いていたかった。 扉を閉めてフェンスに腰掛ける。 綺麗に光る星を眺めながら暖かい風に吹かれていた。 ギターを抱えてゆっくりと音を出す。 開けた場所で聞こえるいつもと少し違う音を感じながら曲を奏でた。 まだ誰にも聞かせたことのない自分の一番好きな曲。 不安や恐怖を柔らかく包んでくれるような気がした。
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