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~君があの日見せた笑顔の裏の
涙の意味も知らず
ただ…
愛おしい思い
伝えること
それだけで良かったのに
もう離さないと
月に誓おう
「愛してる」
それだけでいい
君と巡り会えた
この奇跡が
臆病な僕の背中を
そっと押してくれる
ありふれてる言葉が
こんなに
大切に響くなんて~
こんな風に思える相手がいたらなって思うんだけどね。
俺には彼女なんていないからわからないけど、大切な人が居るってのはこうゆうことかなと思う。
そんなことを考えていたら不意に院内への扉が開いた。
「今のは何て曲なの?」
扉の先から出てきた桜はうれしそうな顔をしながら俺の隣に座る。
居るなんて全然気づかなかった。
むしろこんな時間に誰か来るなんて思ってなかった。
「聞かれちゃったか…
誰にも聞かせたこと無かったんだけどな。
今のはね。
名前のない歌だよ。
ホントにこの歌詞の気持ちを自分が理解できたときに名前を付けようってさ。
自分で書いて理解できてないのもおかしいけどね。」
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