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長くて1年…
俺の初恋の人は重い運命を背負っていた。
悔しいよ…?
でも……
こんなに悔しいのに何にもできないんだよ…
それがまた悔しくて…
俺は気づけば涙を流してた。
「桜…?
桜の一番の夢って何…?」
桜は俺の夢を羨ましいと言った。
なら…俺は桜に夢をもって欲しい。
先が短いなんて関係ない。
そのことに恐れないで夢を持って欲しかった。
「夢…?
叶わないもん。
夢なんて持つだけ辛いよ。」
「いいから!!
何でもイイ言ってみてよ?
」
俺に出来る範囲なら叶えてあげたかった。
俺にできることなんて知れてるよ。
けど何とかしたかった。
「夢かぁ…
………翼のマネージャーになりたい!!……なんてね…」
「その夢はもう叶ってるからイイじゃん!!
次は?次!!」
「もう叶ってるって何さぁ!!
言うの恥ずかしかったのに!!
次かぁ…
一番の夢はね…?
翼の…
………お嫁さんになりたい…」
心に何かが刺さった。
今にも張り裂けそうで痛かった。
そして何も言えなかった。
俺だって……
「ほらねー?
言ったら困ったでしょ?」
桜の声は震えてた。
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