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「桜…?
俺はホントに桜のことが好きだよ。
桜が俺の初恋の相手。
桜の夢…一緒に叶えよう?
俺が叶えてあげる。
だからさ?
がんばって生きて。
諦めないで。」
桜がどんな病気なのかは知らない。
可能性なんてわからない。
それでも言いたかった。
桜のために居たいと思った。
俺のために居て欲しいと思った。
「…ばかぁ……
…翼のばかぁ………」
桜の顎に手を当ててそっと上を向かせた。
それだけで意味を理解してくれたのか桜はそっと目を閉じた。
それから俺はキスをした。
生まれて初めての本気のキスをした。
唇を離して目を開いた桜は、また「ばかぁ」って一言。
その表情は今までにないくらい最高の笑顔だった。
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