20歳の誕生日

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「とりあえず膨れてないで入れ。 コーヒーもお茶もねぇからな?」 明は未だに膨れっ面。 俺が入れって言ったら一瞬笑顔になったけどすぐに膨れた。 「何でそんなに冷たいのさぁ!? 近所迷惑なんかじゃないもん!! 騒がれたくなかったら電話で起きればよかったじゃん!!」 別に冷たくしたわけじゃないんだけど… 今日しなきゃならないことのせいで頭が一杯なんだよ。 今日は俺の人生の節目だから。 とりあえず機嫌とっとかないとな。 「ごめんな… ちょっと寝不足で苛ついてたんだよ… 冷たい態度とっちゃってごめん。」 俺がそう言うと急に笑顔になりやがった。 笑ってたら可愛いんだ。こいつも。 感情が豊かで羨ましいよ。 「じゃぁ彼女にしてくれたら許してあげる。」 これもまた満面の笑みで言いやがる。 まぁそうゆうとこも嫌いじゃないんだよな。 でも… 「そっか… それじゃぁ許してもらえないんだな…」 彼女は作らない。 少なくとも今日までは。
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