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「とりあえず膨れてないで入れ。
コーヒーもお茶もねぇからな?」
明は未だに膨れっ面。
俺が入れって言ったら一瞬笑顔になったけどすぐに膨れた。
「何でそんなに冷たいのさぁ!?
近所迷惑なんかじゃないもん!!
騒がれたくなかったら電話で起きればよかったじゃん!!」
別に冷たくしたわけじゃないんだけど…
今日しなきゃならないことのせいで頭が一杯なんだよ。
今日は俺の人生の節目だから。
とりあえず機嫌とっとかないとな。
「ごめんな…
ちょっと寝不足で苛ついてたんだよ…
冷たい態度とっちゃってごめん。」
俺がそう言うと急に笑顔になりやがった。
笑ってたら可愛いんだ。こいつも。
感情が豊かで羨ましいよ。
「じゃぁ彼女にしてくれたら許してあげる。」
これもまた満面の笑みで言いやがる。
まぁそうゆうとこも嫌いじゃないんだよな。
でも…
「そっか…
それじゃぁ許してもらえないんだな…」
彼女は作らない。
少なくとも今日までは。
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