STAGE.1

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ある基地の一室で―   「…異動、ですか?」   藤色の髪を後ろで一つに束ねた青年が訊ねた   「こんな時期にに異動って、どうなんだろうな~?」   黒髪に白いメッシュの入った短髪の青年が頭の後ろで手を組み、ケラケラと笑いながら言った   「不謹慎ですよ。司令の前なんですから」   淡い水色のツインテールの少女が黒髪の青年の肩を叩きながら言った   「…リゼル=V=ムラサメ少尉、ユウガ=L=グラム少尉、カグラ=シノノメ少尉。明後日付けで君達三人には極東支部に異動となる。これが辞令書だ」   褐色の肌で坊主頭の男が、藤色の青年に一枚の紙を渡す   「出発は明日。機体の整備はもう頼んである。各々荷物を纏めて、準備をしておいてくれ」   「了解しました」   「りょ~かいっす」   「了解です」   三人は敬礼をし、部屋を後にする         「…『HFT計画』、か」   一人になった部屋で褐色の男が小さく呟いた   「…果たして、どうなるものか」
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