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「…うしっ」
「…そこだ」
「…そろそろ敵がリポップし始め(略)」
昼下がりの授業中
彼はノートに目もくれず机の下で指を動かし続けていた
目線は確かにまっすぐなのだが…焦点があきらかに定まっていない
「(よっしゃぁ…)」
「(これで強い武器が手に入る…)」
「(早速“転移魔法”で…)」
少年は何をしているのか…
おそらく“ライトダイブ型オンラインゲーム”であろう
富裕層の社会問題にもなったアレだ
しかし、あろうことか授業中にゲームとは…何かあってもおかしくは
「ゴラァ!!!朝霧!!!」
「誰がいつどこで授業中にゲームしていいっつんたんだ!!!」
言わんこっちゃない
「…あら?」
「…兵頭…先生?」
「いつから…そこに?」
少年の前に立つ大男の教師
今日の学校に青いジャージで笛なんて化石のような教師
彼が兵頭先生だ
ちなみに担当は古典だが風貌は(以下略
兵頭「…お前が“ガンダイト”の為にパーティーを集め出したくらいからだ」
ほとんどモロバレである
指導室での補習決定は濃厚
兵頭「…朝霧、これで何度目だ?」
兵頭「いい加減にしろよ…」
兵頭「今日という今日は絶対に補習だ!放課後指導室に来い!!いいな…」
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