第一章

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明日は彼女との初デート。 デートを約束した日からテンションは上がりっぱなし。 何度もシュミレーションを繰り返した。 服も持っている中でも一番気に入っているものにした。 靴だけはいつも履いている薄汚れたスニーカーしかなかったので、奮発して新しいものを買った。 靴先が尖ってるもので、おしゃれなデザインのものを選んだ。 買ってから少し派手すぎるかとも思ったが気にしないことにした。 ――デート当日。 待ち合わせ場所に走って向かいながら時計を確認。 約束の時間まであと5分、遅刻寸前。 いつもより念入りに髪をセットしていたら、時間がギリギリになってしまったのだ。 時間ギリギリで待合わせ場所に着いた。 案の定、彼女は既にそこにいた。 俺は彼女の名前を呼び手を振りながら駆け寄る。 彼女も俺に気付き笑顔で手を振りかえしてきた。 彼女に近付き止まろうとしたとき、事件は起こった。 履きなれない靴、普段より長い靴先。 確かにその心配はした。 しかし家からの道のり、なぜここで……。 つまずいて……転んだ。 派手にダイブした。 俺は彼女の前で地面に這いつくばっていた……。
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