勇者達の目覚め

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人間達が兵士達の噂をしているそのころ… 国王陛下「わしはもう駄目じゃ…後の事は頼むぞマーサ…」 マーサ「あなた!何をいってるの!使いの兵士を魔の森に行かせてあなたは先に逝くと言うの!?お腹の赤ん坊もまだ名前も決めていないしまだ顔も見ておられないのよ!?」 国王陛下「ふ…遅すぎたのじゃよ…あの兵士達にも悪い事した…今頃どこかで魔の森の魔物たちに……」 マーサ「何を言ってるの!待ってればじきに帰ってくるわ!だからお願い!死なないであなた!!あなたが死んだら私何をしていいのかわからない!」 国王陛下「ふ…簡単な事さ……まずお腹の中にいる赤ん坊が産まれたら大事に育てなさいそれまではお前が女王としてこの国を治めるのだ…」 マーサ「嫌よ!まだ名前も決めてないのに!」 国王陛下「おぉそうかまだ名前も決めておらんかったな……そうだのぉ名前は…………カスピアン………カスピアンはどうじゃ?」 マーサ「えぇ良い名前ね………きっと元気に育ちますわ…」 国王陛下「そうか……それは………よかっ………た……」 マーサ「あなた!?あなた!?何を言ってるのあなた!あなたが死んでは何も良くないわ!お願い目を開けて!!!!あなた!!あなたーーーー!!!!!!!!」 三年後 ルドル・マトリフ・ヴァォルデューゴ二世ここに眠る マーサ「ほらこれがあなたのお父様よカスピアン…」 カスピアン「これが僕のお父さん?石じゃないですか!」 マーサ「コラ!違いますよ!これはお墓」 カスピアン「お墓?」 マーサ「そうこれはあなたのお父様が眠っているお墓」 カスピアン「では眠っているお父様を起こさなくちゃ死んでしまう!」 マーサ「いえ…もう死んでいるのですよ…」 カスピアン「え…?」 マーサ「あなたに名前を決めてすぐに死んでしまったのです…あなたの顔も見る事なく…」 カスピアン「………」 マーサ「あなたが生きていればもっと楽しい事が色々あったはず……あんなことやこんなこと……ウッウウウ…」 カスピアン「お母様……」 カスピアン「大丈夫ですよ!お母様!」 マーサ「え?」 カスピアン「僕がいるじゃないですか!さぁ涙を拭いて下さい!」 マーサ「カスピアン………」 カスピアン「城の兵士達が待っております!帰りましょう!」 マーサ「ええ!」
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