第2話 今を声て-声に掛かる虹-

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「あ、彼が今いったお兄ちゃん。名前を・・・・・・」 「光也だ。北南光也。よろしく。」 そういいながら妹の髪をぐしゃぐしゃにするように撫でる。 光花は兄を見てちょっとだけむくれた。 七見はその様子を見て彼等が大変に中がいいとさとった。 そして痛い身体を起こした。 「あたし行かなきゃ。パラシティック倒さなきゃ! ありがとう、助けてくれて。お世話になりました。」 そういいながらその場をあとにしようとする七見を光也がこういって止めた。 「六色の声がない今、パラシティックと戦ってもつらいだけだ。」 「それを知ってるってことはあなたはさっきの・・・」 「ああ、そうだ。ウェザーオーロラだよ。」 「あなたがこの世界を破壊するっていうのは本当なの?」 「ああ、確かに俺はこの世界をあるいみ破壊する。まあ、だけどそれは必要なことなんだ。」 「どういうこと?」 彼はウィスクエーダーのミス等を話した。 「そんな・・・・・・話、信じられない。」 「だろうな。だけどそれが事実だ。」 「・・・・・・・・・・・・、わかった。その事実、信じるわ。 でも、この世界を破壊する前にあたしの六色の声を戻す方法を見つけてくれない?」 「ああ、そのつもりだぜ、じゃないとこの世界は消えない。とりあえずカラオケにいかないか?三人でさ。」 「そうね、きっかけにはなるかも。」 「じゃあさ、じゃあさ、ケロちゃんにしようよ!あそこ曲も豊富だし、安いしさあ。」 光花の提案に 「だな。」 と光也も頷いた。 だが七見だけは首を傾げた。 「ケロちゃん?ぴょんちゃんなら知ってるけど・・・。」 北南兄妹は叫んだ。 「そこだ!」
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