第2話 今を声て-声に掛かる虹-

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ウェザーオーロラがいった。 「お前のウェザーカード俺に渡してくれ!」 「え!?なんで!?」 「なんでもだ。とにかくほら!」 「う、うん!」 レインボーフロッグはウェザーオーロラに自分のウェザーカードを渡した。 「後ろ向け!」 「な、何するの?」 「いいから向け!ちょっと痛たいぞ!」 ウェザーオーロラはバックルからカードリーダーを外すとレインボーフロッグの背中にセットした。 「はぅ!?」 続いてレインボーフロッグのウェザーカードをそこへリードする。 あの声がいう。 「アタック・オーロラダイブ、レインボーフロッグ!」 「え!?え!?え!?なに!?なに!?」 彼女の身体はみるみるうちに変形し、あるギターへと姿を変えた。 「あたし、どうなっちゃたの?」 「マイクという名の尻尾が生えたギターになったのよ。いいか?俺のいうことを繰替えせ。」 「なんだかよくわかんないけど、了解!」 「奥義!レインボーカーテン!」 「奥義!レインボーカーテン!」 ウェザーオーロラは特別なギター化したレインボーフロッグでロックミュージックを弾きはじめる。だが巨大ボイスパラシティックは全く苦しんでいない。いやむしろ楽しんでいる。 そのギターから数々の音符が現れ、虹のカーテンを作る。 それが巨大ボイスパラシティックに迫ってくるが彼は気づかない。 彼にそのカーテンが触れた瞬間! 音符達が一斉に爆ぜた。 巨大ボイスパラシティックは大爆発し、消滅した。 ウェザーオーロラは特別なギター化したレインボーフロッグを空中に投げた。 彼女は空中で元のレインボーフロッグに戻り着地。 「なんか不思議な気分だったわ。でも楽しかった。」 「それはよかった。」 二人はダイブ・オフ(変身を解いた)した。 虹唄七見と周りの世界が徐々に消えはじめる。 「な、なにこれ?」 「この世界がお前に終を告げてるんだ。」 「そっか、ありがとう、なんか楽しかった。ねぇ?」 「ん?」 「本来の世界の私に伝えといて。」 「なんて?」 「いつまでも声に虹を掛け続けてって。」 「伝えとくよ。」 そして虹唄七見と世界は消え真っ白になった。
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