第3話 ずっと友達、天国でも友達-涙の雨に濡れて-

3/12
前へ
/30ページ
次へ
そして昼休み。 雨委は屋上で大親友の冬空柚美とお弁当を食べていた。 「今日はどうしたん? メイ。 なんか、悩みあるん?うちでよかったら相談のるで?」 そうだ! ユズはあのことをどう思っているのだろうか? ふと雨委にそんな考えが過ぎる。 「ありがとう。 悩みじゃないんだけどね。最近やたらとあたし達のクラス、人亡くなるじゃん。アレ、気になってさあ。ユズはどう思う?」 「せやな、 なんか、へんとはおもうとうたで。 あ!!!せや!」 ユズが何か思いついたようだ。 彼女が何かを思いつくと、 ろくなことはない。 「夕方には雨止むみたいやいし、今日の夜、 うちらで学校調べん?」 「へ?」 「うちが聞いた噂なんやけどね、夜中に美術室に幽霊がでるらしいねん。 もしかしたら、それかもしれへんやん。ってなわけで!今日の夜8時に学校前に集合や!」 「やめてよ! あたしが怖いの大ッ嫌いなの知ってるでしょ?」 「あれ~? せやったけ~?」 「もう! ユズの意地悪!」 「アハハ。」 「アハハじゃないよ! とにかくあたしはお断り!」 「わかった、わかった。 ・・・・・・・・・。はっ!」 「どうしたの?ユズ。」 「メイは先に教室に戻ってて。」 「え?なんで?」 「いいからいいから。」 「わかった。」 雨委がその場をあとにして、すぐのこと。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加