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そして昼休み。
雨委は屋上で大親友の冬空柚美とお弁当を食べていた。
「今日はどうしたん?
メイ。
なんか、悩みあるん?うちでよかったら相談のるで?」
そうだ!
ユズはあのことをどう思っているのだろうか?
ふと雨委にそんな考えが過ぎる。
「ありがとう。
悩みじゃないんだけどね。最近やたらとあたし達のクラス、人亡くなるじゃん。アレ、気になってさあ。ユズはどう思う?」
「せやな、
なんか、へんとはおもうとうたで。
あ!!!せや!」
ユズが何か思いついたようだ。
彼女が何かを思いつくと、
ろくなことはない。
「夕方には雨止むみたいやいし、今日の夜、
うちらで学校調べん?」
「へ?」
「うちが聞いた噂なんやけどね、夜中に美術室に幽霊がでるらしいねん。
もしかしたら、それかもしれへんやん。ってなわけで!今日の夜8時に学校前に集合や!」
「やめてよ!
あたしが怖いの大ッ嫌いなの知ってるでしょ?」
「あれ~?
せやったけ~?」
「もう!
ユズの意地悪!」
「アハハ。」
「アハハじゃないよ!
とにかくあたしはお断り!」
「わかった、わかった。
・・・・・・・・・。はっ!」
「どうしたの?ユズ。」
「メイは先に教室に戻ってて。」
「え?なんで?」
「いいからいいから。」
「わかった。」
雨委がその場をあとにして、すぐのこと。
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