第3話 ずっと友達、天国でも友達-涙の雨に濡れて-

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妹のいるところまで歩いてきた光也。 「・・・って!直接きて屋上で結局昼寝かよ!お兄ちゃん。あたし、そこらへん散歩してくるね。」 「あいよー。あ、これ着てけ。」 「これ、この学校の女子の制服じゃない。どこで手に入れたの?」 「裏ルートだ。ってんーなこたーいいから着替えて、散歩してこい。」 「は~い。」 時は満ちて、PM:7:20 市村雨委の部屋 雨委は宿題をやろうとバックをあさりはじめた。 「ないや。きっと机の中ね。取りに行きたいけど怖いな。あー!もうユズのバカ。あんな話してくれなければ一人でいけたのに!」 雨委は携帯に手をのばし、冬空柚美に電話する。 「もしもし、どしたん?」 「あ、ああ、あのさあ。あたし、教室の机の中に宿題を忘れちゃったみたいで。一人だとこころぼそいから来てくれない?」 「明日うちが見せてあげるでー。せやから、今日は家でゆっくりしてたらどうや?」 「宿題は自分でやんないと意味ないし。」 「わかった。7:45にね。ついでに学校探検もせーへ・・・・・・」 「せーへん!」 冬空柚美の部屋 プーッ、プーッ、プーッ 「あーあ、きられてしもうた。ま、そろそろでよか~。」 部屋を出ようとする柚美の目にカードがはいる。そうウェザーカードだ。彼女は手にとった。 「これ、いつかメイに返さなあかんのよね。」 柚美は上着のポケットにウェザーカードをしまい、一人暮らしの住まいを後にした。
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