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妹のいるところまで歩いてきた光也。
「・・・って!直接きて屋上で結局昼寝かよ!お兄ちゃん。あたし、そこらへん散歩してくるね。」
「あいよー。あ、これ着てけ。」
「これ、この学校の女子の制服じゃない。どこで手に入れたの?」
「裏ルートだ。ってんーなこたーいいから着替えて、散歩してこい。」
「は~い。」
時は満ちて、PM:7:20
市村雨委の部屋
雨委は宿題をやろうとバックをあさりはじめた。
「ないや。きっと机の中ね。取りに行きたいけど怖いな。あー!もうユズのバカ。あんな話してくれなければ一人でいけたのに!」
雨委は携帯に手をのばし、冬空柚美に電話する。
「もしもし、どしたん?」
「あ、ああ、あのさあ。あたし、教室の机の中に宿題を忘れちゃったみたいで。一人だとこころぼそいから来てくれない?」
「明日うちが見せてあげるでー。せやから、今日は家でゆっくりしてたらどうや?」
「宿題は自分でやんないと意味ないし。」
「わかった。7:45にね。ついでに学校探検もせーへ・・・・・・」
「せーへん!」
冬空柚美の部屋
プーッ、プーッ、プーッ
「あーあ、きられてしもうた。ま、そろそろでよか~。」
部屋を出ようとする柚美の目にカードがはいる。そうウェザーカードだ。彼女は手にとった。
「これ、いつかメイに返さなあかんのよね。」
柚美は上着のポケットにウェザーカードをしまい、一人暮らしの住まいを後にした。
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