深夜の来客

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―30分前、現代、博人の部屋で― 博「さて、0時回ったか…。」 そう言うと博人はPCを起動した。 博「まったく、何で家族でPC共有しなきゃいけないんだよ…。」 PCが起動できた事を確認した彼は続いて東方を起動しようとした。 博人の家族は博人が東方をしているのを知らない。 知られないようにやっているからだ。 彼が東方をしているのを知っているのは数人だけだ。 博「今日は…緋想天でもやろうかな。」 その時、上から何かが降ってきた。 博「何だこれ?紙か?」 それは長方形の白い紙だった。 博「ん?裏に何か書いてあるぞ? …! これは…」 そこには 特符「紫による呼び出し」 と書かれていた。 博「これは…スペルカード!? そんなはずは…」 (誰かのイタズラか?いや、だとしたら何故上から…?) そう思いながらも彼はとりあえずスペカを宣言してみた。 博「すると突然足元にスキマが開いてここに来たというわけさ。」 霊「ふーん。そうだったの。きっと紫の仕業ね。」 博「だな。」 霊「で、そのスペルカードは?」 博「それが、宣言したら灰になって消滅したんだ。」 霊「使い捨てのスペルカードってことね。 それよりこれからどうするの?」 博「これからって?」 霊「住むところとかの話よ。」 博「ああ。俺はまだこっちに来たばかりだしなぁ。」 霊「なんなら神社に泊めてあげてもいいわよ。」 博「マジか!?」 霊「賽銭入れてくれるならね。」 博「やっぱりいるんだね…。」 霊「何か言った?」 博「イエナンニモ。」 霊「ならよし。」 こうして博人の幻想郷生活は始まった。 霊「まずは宴会の片付け手伝ってね~。」 博「いきなりかよ…。」
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