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ガララ 「お、みんな揃ってるなー」 ホストみたいな若い男が教室に入って来て教室をぐるりと見渡した。 まさかあの人が先生じゃないよね? 「えー今日から君らの担任になる三井良だ。よろしく」 担任かよ! まじこんなチャラチャラしたのが担任で大丈夫かな? 「あ、雷斗が来てねぇ!あいつ遅刻かよ」 チラッと右隣を見ると確かに1つ空席だった。 ガララ!! 突然ドアが開いて、金髪のちゃらそうなイケメンが入って来た。 「すんませーん!!遅刻しそうになりました!」 「ボケ!もうしてるわ!早く座れ、雷斗!」 「はーい!」 隣に座った雷斗と目が合う。 「え?君誰なん?」 「外部生の心だ。よろしく!心って呼べよ」 友達作らねぇとな! ニコっと笑い手を出すと、一瞬雷斗が固まった。 「…おーい?」 「おお!すまんすまん!雷斗や!雷斗でいいで!よろしゅーな!」 ガッチリ手を握り合う。 「ちっさい手っ…しかも柔らか!」 「ほっとけ!」 ぱっと手を離すと何故か少しつまらなさそうな顔をした雷斗。 「…おはよ、雷斗」 「お。郁。おはよーさん。剣もおはよーさんっ」 「あぁ…」 「ってなんでみんな不機嫌なん!?」 「ほら、体育館行くぞー」 「あ!やばっ」 「え?どうしたの?心」 「俺、新入生代表のスピーチやるんだった!」 やば! 緊張して来た! 「えぇっ!チビが新入生代表!?」 「む!なんだよ?ポチっ」 「ホンマなん?!」 「凄いね。試験、心一番だったんだ?」 「分かんないけど…。多分?」 「意外だな」 「うるせぇポチ!」 あ~本当緊張!!
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