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「人は見かけによらないんだな…」 ポカンとしてるあたしに絡まれた男の子がパタパタと走ってやって来た。 背はあたしと同じくらいで黒い長めのショートカット。 うわー。 やっぱり可愛い。 女のあたしよりめっちゃ可愛いじゃん! 「外部生の水菜 心さんだよね?!」 「うん。君は?」 「僕は倉田 香月!!僕も今年の外部生なんだ」 「へぇ。君がもう1人の外部生…。よろしく!心って呼んでくれよな」 「うんっ!僕は香月って呼んでね!!」 ガッチリ握手を交わす。 小さくて柔らかい手だった。 「心、飯が冷めちゃうで~?」 「分かった。じゃあな、香月」 「うん!僕は隣のクラスだからっ!またねっ」 席に着くと郁が戻って普通にご飯を食べていた。 「郁……」 「剣と雷斗に聞いたと思うけどそういう事だから。どう?怖い?友達止めたくなった?」 「…俺は…郁がどんな奴でも友達でいたいのに…。簡単に友達止めるとか言うな!!バカ!」 「郁…お前勇者やな。郁にバカやなんて。ケンカの時の郁、血のプリンスって呼ばれてるんやで?」 少しポカンとしてる郁の頬をつまみ顔を近づける。 「とにかく。俺は、郁がクロスの総長だとか関係ないし!!郁ともっと仲良くなりたいって思ってっから!分かったか?」 「う…、うん」 「よしっ!」 ニカッと笑うと郁が一瞬固まってすこし頬が赤くなった。 「郁?」 「なっなんでもない!ご飯食おう?!」 「?おう」
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