☆1☆

9/27
前へ
/27ページ
次へ
「結局同じクラスだね、心」 「そーだな!」 郁と一緒に特等生のクラスに向かう。 特等生のクラスはC組だった。 「てか心、外部生でしょ?凄いよねー。今年は外部生2人しかいないんだよ。みんな小学校からか中学校から上がってるから」 「いろいろあってさ…血の滲むような努力をしたんだ」 ここ偏差値バカ高くて、あたしの睡眠時間はほぼ3時間くらいだった。 しかもここは生徒の約八割がお金持ちらしい。 郁もお金持ちっぽいな~。 「てか心って可愛いね」 「…可愛いくねーよ!俺男だぜ?」 嫌、郁のが十分可愛いし。 あたし平凡顔だから。 「確かに、ぱっと見普通なんだけどー笑うと可愛いよ!」 「そ、そーか?」 ほ、誉めてんのか?それ。 「声も可愛いし、ちょっと女の子みたい」 !!! やっやば!! バレたらおしまいだ! 「そっそんなワケねえだろ!!」 「あはは。だよねー。うんごめん」 笑う郁にホッとして息を吐く。 気をつけないと…。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

388人が本棚に入れています
本棚に追加