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「結局同じクラスだね、心」
「そーだな!」
郁と一緒に特等生のクラスに向かう。
特等生のクラスはC組だった。
「てか心、外部生でしょ?凄いよねー。今年は外部生2人しかいないんだよ。みんな小学校からか中学校から上がってるから」
「いろいろあってさ…血の滲むような努力をしたんだ」
ここ偏差値バカ高くて、あたしの睡眠時間はほぼ3時間くらいだった。
しかもここは生徒の約八割がお金持ちらしい。
郁もお金持ちっぽいな~。
「てか心って可愛いね」
「…可愛いくねーよ!俺男だぜ?」
嫌、郁のが十分可愛いし。
あたし平凡顔だから。
「確かに、ぱっと見普通なんだけどー笑うと可愛いよ!」
「そ、そーか?」
ほ、誉めてんのか?それ。
「声も可愛いし、ちょっと女の子みたい」
!!!
やっやば!!
バレたらおしまいだ!
「そっそんなワケねえだろ!!」
「あはは。だよねー。うんごめん」
笑う郁にホッとして息を吐く。
気をつけないと…。
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