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学校内。 春花「亮っ!」 亮「あっ、春花ちゃん」 春花「孝志は……いない、わよね?」 (辺りを見回しながら) 亮「う、うん。何だか、その……不良みたいな人達に連れてかれちゃった……」 春花「またぁ!? 孝志ってよく絡まれるわねぇ……まあアイツなら心配ないか」 亮「しっ、心配だよぉ!」 春花「じゃあ何で助けに行かないの?」 亮「こ、怖いし……僕が行っても、何も出来ないから……」 春花「どっちにしても、孝志なら亮を巻き込んだりしないだろうけど。それより、さっきの話っ」 亮「さっきの……話?」 春花「ほら、登校中に孝志と何か話してたでしょ?」 亮「だっ、ダメだよあれは!!」 春花「……そんな大声あげなくても……」 亮「あ、ごめん……。でも、あの夢の話を誰かにしたら、話を聞いた人までぇっ……あ」 春花「夢? 何か悪い夢でも見たって事?」 亮「……そ……だけど……これ以上は言えないよ……」 春花「夢で言われた事何て気にしてるの? イイじゃない、別に話しても」 亮「春花ちゃんまで僕と同じ思いはさせたくないよ!」 春花「大丈夫。もし、それで私が巻き込まれたとしても、それは私の責任だから! ねっ? お願い!」 亮「…………」 (困り果てる)
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