前編

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むかしむかし、 京にまだ都があったころのこと     御所の屋根の上には、いつからともなく ぬえが住むようになりました。     ぬえは一見、人と同じ姿のように見えましたが、天狗のように屋根の上を飛び回り、夜な夜な奇妙な声で鳴きわめき、悪さばかりしていました。
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