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「そんなのイヤだ!!」
がばっ
「うわっ!な、に?」
「イヤだ。別れたくなんてない。
どこにも行くなよ!
オレ、ちゃんといい子にするから。
はっしーにも優しくするっ!」
「は?なんで良亮が出てくんの?
ちょ、落ち着け。
どこにも行かないから。
な?河合。」
必死にすがりつこうとするオレをなだめようと、向かい合って抱きしめてくれる五関くん。
でも………
「なんで『河合』なの?」
「え?」
「もう『郁人』って呼んでくわないの?
オレ、もぅ…い、らない?ふぅっ…好きじゃ、ヒック…なくなった?」
悲しくて、苦しくて。
ホントにどうしようもなくなって、あふれだした涙。
泣いちゃだめだ。
五関くんを困らせちゃだめなんだ。
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