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現実を知れば知るほど幻滅してゆく…
昔はあったかかった家庭。パパもママも笑顔でいつも誕生日には大きなケーキにママ手作りの豪華な料理。そして大きな包みのプレゼントにいつもパパが聞かせてくれる名前の由来。
私はいつか自分でこんな家庭を作るんだって小さいながらに思ってた。大好きな人と結婚して幸せな家庭を作るんだと信じて疑わなかった。
私の名前は『奏音』
奏でる音って書いて『かなね』と読む。ちょっと変わってる。
パパはクラシックが大好きな人で、ママはプロのバイオリン奏者。2人はママの出演していたクラシックのコンサートで出逢った。
パパはママに一目で惚れて暇さえあればいつもママをデートに誘った。
そんなパパの熱意に好意を抱いて2人は3年付き合って結婚した。
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