4453人が本棚に入れています
本棚に追加
秀一
「あの女が首謀者か…」
秀一はある女子を見ながら呟いた。
充
「ん?彼奴って鈴城の事か…?」
秀一
「………殺るか」
秀一が決意したようにボソッと言った。
充
「え?な、何を…」
充は驚いて秀一を見た。
秀一
「このまま、千夏の悲しむ顔を見てられんのかよ?!」
秀一が声を張り上げて言った。
充
「み、見られないけど…」
充は俯いた。
秀一
「彼奴の為に…殺らないか?
『龍神』の名にかけて…」
秀一は真剣な表情で言った。
充
「……分かったよ。
お前がムキになるなんて、珍しいからな」
充は顔を上げ、微笑みながら言った。
秀一
「そーゆー理由かい!
っでも、自分でも吃驚だぜ?!
ここまでムキになるなんて…」
秀一が《何でだろう?》と言う風に首を傾げた。
充
「恋じゃね?
“愛する千夏の為に俺は殺るんだ!”
みたいな?」
充が冗談っぽく言った。
秀一
「うっせーよ!!
んなわけあるか、馬鹿っ!」
秀一はドカッと充の頭を殴った。
充
「わぁー―ん!!
痛いよー―っ
秀君の意地悪ぅー」
それからもう一発殴られ…
後はご想像にお任せします……
最初のコメントを投稿しよう!