第三章◇『龍神』

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秀一 「あの女が首謀者か…」 秀一はある女子を見ながら呟いた。 充 「ん?彼奴って鈴城の事か…?」 秀一 「………殺るか」 秀一が決意したようにボソッと言った。 充 「え?な、何を…」 充は驚いて秀一を見た。 秀一 「このまま、千夏の悲しむ顔を見てられんのかよ?!」 秀一が声を張り上げて言った。 充 「み、見られないけど…」 充は俯いた。 秀一 「彼奴の為に…殺らないか? 『龍神』の名にかけて…」 秀一は真剣な表情で言った。 充 「……分かったよ。 お前がムキになるなんて、珍しいからな」 充は顔を上げ、微笑みながら言った。 秀一 「そーゆー理由かい! っでも、自分でも吃驚だぜ?! ここまでムキになるなんて…」 秀一が《何でだろう?》と言う風に首を傾げた。 充 「恋じゃね? “愛する千夏の為に俺は殺るんだ!” みたいな?」 充が冗談っぽく言った。 秀一 「うっせーよ!! んなわけあるか、馬鹿っ!」 秀一はドカッと充の頭を殴った。 充 「わぁー―ん!! 痛いよー―っ 秀君の意地悪ぅー」 それからもう一発殴られ… 後はご想像にお任せします……  
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