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「くそっ!、魔物の数が多すぎる。援軍はまだか!」
「隊長!魔物が多すぎます。我々だけでは無理です!」
「くそっ!全員撤退だ!援軍が来るまで生き延びるんだ!」
全員が撤退を始めたその時、魔物の一体が隊長と呼ばれた男に襲い掛かった。
「隊長!危ない!」
「何っ!」
隊長が振り向くと目の前には魔物の爪が今まさに自分を切り裂こうと振り上げられていた。
隊長は自分の死を覚悟して目を瞑った。
ザシュッ
何かを切る音がして目を恐る恐る開けて見ると体を真っ二つに切られた魔物とそのすぐそばに立つ黒いフードを深く被った人がいた。
「大丈夫か?」
「あ、あぁ。」
「遅れてしまってすまない。後は任せてくれ。」
そういって彼は魔物の方をに体を向けた。
「さて。さっさと終わらせるか。」
彼はそう言うと何かを呟いた。
「我が前に立ちはだかる敵を全て焼き払え。メテオ・ブラスト」
彼がそう唱えると空に巨大な火の玉か無数に出現した。
「行け」
彼がそう言うと全ての火の玉は魔物の群れに向かって落ちていった。
ドオオォォォォォン!!!
物凄い爆発音と同時に巨大な火柱がいくつも上がった。
火柱が消えるとそこに魔物の姿は無かった。
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