プロローグ

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「す、すごい……」 隊長や隊員が唖然としているとフードを被った彼が近づいてきた。 「魔物は全部殺した。任務が終わったから俺は帰らせてもらう。じゃあな〈次元の扉〉」 彼がそう唱えると彼の目の前に裂け目ができその中に入っていった。 「隊長。彼は何者ですか」 「彼はギルド〈楽園の使者〉に所属している〈守護神〉だ」 「! 彼があの……」         「私も初めて見たがあの黒いフードを着ているから間違いないだろう。しかし声の質からしてまだ学生ぐらいの年齢ではないだろうか……まぁいい、そんなことより我々も戻ろう」 「了解」 そしてそこに残ったのは焼け野原となった大地だけだった。
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