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「隊長、もう無理です」
一人の兵士が叫ぶ。
「諦めるな、絶対に助けが来るはずだ」
この部隊は、任務で魔物を討伐に来ていた。しかし魔物は、予想以上に強く部隊は、壊滅寸前だった。
グォォォォォォォ
魔物は、雄叫びを上げた。
「クソ、もうここまでなのか」
諦めかけたその時。
「おい、大丈夫か?」
「えっなぜ子供が?」
兵士は、驚いた。そこには、真紅のローブを着てフードを深くかぶった少年がいた。
「君、早く逃げるんだ!!」
隊長が叫ぶが少年は、忠告を無視して、魔物のほうへ向かって行った。
「こいよ、雑魚相手してやるよ」
少年は、魔物を挑発した。魔物は、その挑発に乗り少年に襲い掛かる。
グォォォォォォ
魔物は、腕を振り上げ少年目掛けて振り降ろした。
ドコッーン
森に高だかい音がなった。魔物は、少し笑った、しかし。
「この程度か?」
少年は、無傷で立っていた。
「興ざめだ、くらえ『バニシング・フレイム』」
少年は、魔物に向けて発動した。魔物の周りに炎が表れ魔物を包みこみ球体になった。
「じゃあな、哀れな魔物よ」
少年が、開いていた手を閉じると炎の球体は、圧縮され消えた。
「あの魔物を、倒すなんて」
「君は、いったい!?」
「俺は、ギルド紅の鳳凰〔クレナイナホウオウ〕。零番隊隊長、紅蓮の戦帝〔グレンノセンテイ〕だ」
「貴方が、あの紅蓮の戦帝!!」
「じゃあ、俺は行く『転移』」
少年は、そう言って、その場をあとにした。
「彼が、歴史上最強の魔術師。紅蓮の戦帝」
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