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中に入った俺は更にあきれることになった
妙に広くてピカピカなフロア
でっかいテレビや高級そうなソファも置いてあり
シャンデリアも下がっていて、さながら高級ホテルだ
いくらかかったんだよ……
ま、いい。寮長呼ぶか
俺はこれまた高級そうなカウンターに向かいベルをならしてみた
チリンチリン…♪
軽やかな音色を奏でる小さなハンドベル
…とカウンターの奥の部屋から物音が聞こえてきた
『はいはーい。今いきますよー』
バタバタとでてきたのは男で、なんだかおっとりしていそうな人だった
『あ、君が噂の転入生?』
「…………」コクン
『そっかそっか!僕は三年の神崎 凪っていいます!よろしくね♪』
「……」コクン
軽く頷いて神崎先輩が差し出した手をじっと見つめた
握手……?
しなきゃいけないのか…?
俺が神崎先輩の手から顔へと目線を動かすと神崎先輩はニコッと笑って首を傾げた
……握手…くらいならいいか
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