・゚。+第三章+。゚・

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「どうした?」 手を握り返さない俺を不思議に思ったのか、牧野は首を傾げた 「………」フルフル 俺はなんでもない、というふうに首を振って牧野の手を握った すると牧野はビックリしたように目を開いて 「おぁ!彰の手めっちゃ冷てぇな!」 と言った 俺の手って冷たいんだ…気にしたことなかった… ぼんやりとそんなことを考えていると、手に何かが触れた 「寒いか?今温めてやるからな!」 見ると牧野がそう言って一生懸命俺の手を摩(さす)っていた 「…………」 その様子をじっと見つめる が、しかし牧野は視線に全く気付かず俺の手を温めようと必死だった ………なんだろう、このかんじ あったかい .
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