プロローグ

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「お前は、私を舐めているのか?」 「……」 触らぬ神に祟りなしだな。 「無視か、無視するのか園嬢 櫻!!(えんじょう さくら) 明日の朝までにレポート20枚書いてこぉい!!」 「!?」 担任のチョップで机に顎がめり込む 「ぐぅぉおおお??? 今、肋を二番と三番もってかれた」 「顎は!? ってかしょこたんも許したげなよぉぉ」 見事な第三者の介入により俺への集中砲火は遮られる そうそう、ちなみに物理の教師は"冬木 祥子"今年でその人生に三十路というなの乙女ロードに杭を打とうとしている方だ さらに、ついでに介入を果たしてくれたのは幼なじみの"浅間 陸"(あさま りく) ブラウンのショートボブが特徴、明るく活発で友達からも信頼されている 幼稚園からの腐れ縁、否、鎖怨(くさりえん)で小、中、高と同じクラスという始末 「さっちんも、反省してるよ?」 とりあえず頷く 「…さっちんは止めてくれ、陸」 「ぷぃ」 効果音を付けて首を振る あぁ、可愛いなお前。 本当にかわいい。 …殺してしまいたいほどに。
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