妄想に依存する女

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―ハァッ、ハァッ…。 薄暗い部屋に、2人の吐息が響く。 ―ほら、百合子さん…もうこんなになってるよ?目隠しされただけで感じちゃった? ―イヤァ…言わないで…ンンッ! ―ほら、こうされるのがいいんでしょ? ―アッ…! 私の両手首は、ネクタイで縛られた。 痛くないけど、自分の力じゃ解けない…その加減に愛情を感じる。 ―ねぇ、どうして欲しいか言いなよ。 ―ハァハァ…言え…ないよ…。
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