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規則的に寝息をたてる旦那の顔を見て、胸が痛む。
浮気願望があるとか、そんなんじゃないんだよ。
じゃあどうして他の男の事を考えるんだろう。
旦那は寝返りを打って私に背中を向けた。
(彼なら…。)
―百合子さんが寝るまで頭撫でてあげるからね。
―フフッ、ありがと。
でも彼が私の頭を撫でる手が重くなり、いつしか先に寝てしまった。
それでも彼の腕枕が嬉しくて、くすぐったくて…。
懲りもせず彼を想いながら、瞼を閉じた。
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