妄想に依存する女

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今夜旦那は会社の飲み会でいない。 (1人分ご飯作るのも面倒だな…。) いつものスーパーをうろつきながら、お惣菜のコーナーへ引き寄せられる。 ふと視線を感じた先に目をやった瞬間、心臓が止まりそうになった。 ―……! ―やっぱりそうだ、とんかつ屋のお姉さんですよね? 彼がいたのだ。 ―お、おひさしぶりです! ―ハハッ、覚えててくれたんだ。 突然の再会に動揺した私を、彼は緩く微笑みながら受け入れてくれた。
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