妄想に依存する女

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―晩飯の買物っすか? ―あ、はい…今日は1人なんで適当に済まそうかなって。 いつも料理しないって思われたくなくて、自分を擁護するように言った。 ―1人なんですか?それなら一緒になんか食いに行きません?って…迷惑じゃなければ。 サラッと言いのけるのではなく、耳まで赤くして私を誘ってくれる彼にほだされてしまったのかもしれない。 (今日だけ…いいよね?) ―…迷惑じゃないです!どこか行きましょう! 私の返事に彼の顔が明るく輝いた。
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