女装に依存する男

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あいつの本性を知っていれば、結婚なんてしてなかっただろう。 出逢ったばかりの頃はかわいいと思ったし、守ってやりたいとも思った。 それはあいつが抱えた過去の傷が、あまりにも痛々しいものだったから。 それも、今となれば信憑性がまるでない。 「…俺、寝るわ。」 両親と娘を尻目に、2階の自分の部屋へ向かう。 (苛々するな…クソッ。) 元嫁に似た娘を可愛がる事ができない。
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