女装に依存する男

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元嫁を思い出し、1階から聞こえる娘のはしゃぐ声が苛立ちを増長させる。 「ハァッ…。」 落ち着こう。 今さら過去を悔やんでもしょうがない。 俺は箪笥の1番下の段を開け、奥の方をまさぐった。 (……。) 指先に触れる、繊細なレースの感触。 「ッ…ハァッ…。」 さっきとは違う、感嘆の溜息が漏れる。 そのレースの塊を引っ張り出す頃、俺自身は固く熱く、腫れていた。
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