プロローグ

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月明かりが輝く夏の夜 若い娘は眠れずにいた その日は両親が村の集まりで翌日にならないと帰らないため 娘は気紛れで家を出た 普段は行かないはずなのに 家の裏手の山の中の湖まで足を運ぶ 夜の山は不気味そのもので 悪魔の囁きが娘の耳に 聞こえてきそうな雰囲気で心臓が押し潰されそうになったが  木々の間から覗かせる 青く輝く月明かりが娘の心を和ませる 片手に持った小さなランプと月明かりを頼りに 娘は湖にたどり着いた
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