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「月が我らの太陽になる
漆黒の夜中に
勇敢に来られた人間の娘。
私は旅する人魚」
「……」
「おまえは私が怖いか?」
「…いいえ。少し驚いただけ
貴女は詩人なの?」
クスリと笑い尾びれで水しぶきをあげた
「そうだ。
私は時代と星を移動出来る
特殊な力を持つ者
人間の娘よ私が旅して体験し
聞いた話をきいてくれるか?」
意外な人魚の発言に驚きを隠せない娘
「私で良いの?」
「あぁ。私は1人でここに来た
おまえが気に入ったのだ。
人間の世界にも我々の詩を」
嬉しそうに微笑み
照れ笑いする娘を確認しながら
人魚は語り始める
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