*~*古塔の姫君*~*

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数日後 王様の元へ 一人の女性が会いに来ました 腰まで伸びた長い黒髪 釣り上がった目には 力みながる 蒼い新海のような瞳 青白い肌は太陽を嫌い 何年も光を浴びていないような感じ 口元は血の色のような鮮血色の赤 頭から被る麻布は お城に来た時は目と口以外は隠していた 黒を主体とした長いドレスは 女性の妖しさをより一層 際立たせる その女性は有名な占い師だと王様に告げ 元気のない王様の傍に おいて欲しいと頼みました 初めは丁寧に断っていた王様も 最後は根負けをして 女性を離れの塔に 住まわせる事にしました
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