青い鳥と紅の狼

序章 砂上の楼閣

　　　Blue Bird and Bloody Wolf

黄色く発光する弾丸は空を埋め尽くし、地を赤く染めた。
目の前には死体の山。
足下には恐らく体の一部と見られる“何か”が潰れて落ちていた。焼け焦げた皮膚からは白い骨が覗く。

嫌だ……。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！
逃げたい！
帰りたい！
何で自分が選ばれた？！

その時、頭に衝撃が走った。