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ねぇ、やだよ
僕だけ見ててよ……
他の人なんか見ないでよ!
「……神谷さん?」
「………、あ」
「ぼーっとしてどうしたんですか?」
「ううん、なんでもないよ」
ほんとはなんでもなくないよ
「小野さんとの絡みに疲れたんじゃないんですか?」
「なにそれ!!そんなことないですよね、神谷さん!?」
「………え、うん………」
「俺だったら小野さんとの絡み疲れちゃうよ、」
「ちょ、ゆうきゃん!そんなこと言わないでよ」
「嘘に決まってますよ!小野さん面白いから楽しいですし♪」
嫌だ
そんなふうに笑いかけないで
小野くんは僕だけのなのに…
「……神谷さん」
「……なに」
「ちょっと来てよ、」
「え、……小野くんっ?」
「ゆうきゃん、ちょっとごめんね!」
「あ、はい?」
小野くんは僕の腕を引き、楽屋を出ると近くのトイレに連れて行かれた
「神谷さん♪」
「……なんだよ、」
彼の顔が見づらくて視線が合いそうになる度、顔を反らしてしまう
「俺とゆうきゃんが仲良くしてるのはやだ?」
「ッ………べつに…」
「ふーん……そっか」
強がった
重たい奴って思われるのが怖くなって、今まで感じた感情を隠した
「じゃあ…今日のDGSのときもゆうきゃん呼ぼうかなぁ」
「………」
「ね、神谷さん?」
「やだ……やだ!!」
そんなのやだっ
公開録音だって嫌なのに
中村くんが来たら、小野くん取られちゃうから……
「ほら♪」
「……え……?」
「やっぱり嫌なんでしょ、俺とゆうきゃんが仲良くしてるの」
「ちがっ………んッ」
力強く否定しようとした途端、目の前に小野くんの顔が来て深い口づけをされた
「……ッ」
「俺は神谷さんだけの恋人なんだら、安心してね♪」
「……バカっ」
でもあんまり女の子ばっかり見たりしたら怒るからね?
公開録音でニヤニヤしたりしたらまた蹴っちゃうから
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