伝わる温もり、

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「さ…寒い」 事務所の中だっていうのに 凍えるような寒さ。 窓の外を見ると、しんしんと降り積もる雪 そりゃ……寒いよなぁ 「さっきから寒い、寒い…うるさいよ?」 「寒いんですよ!そこにあるストーブだって着いからただの飾りだし、暖房壊れてるから着かないし…!」 「なに言ってんだよー……十分暖かいじゃんか。ねーにゃーさん♪」 あなたは猫たちに抱き着かれて暖かそうですねー… 猫嫌いな俺への嫌がらせですか? 「そういえば…最近依頼来ませんね」 「あー…まぁいいんじゃん?ほら、雪降ってて寒いし、冬だし」 その理屈っぽさは寒かろうと暑かろうと変わらないんですね、 「ヒロC~……寒いです、あったまりたいです。あっためて?」 「……なに突然」 「今は事務所の中寒くても、ヒロCにくっつけばあったまるかなーって思って!」 「依頼来たらどうすんの?いきなりドア開いて、乙女来たらどうすんの!?」 「冬だから依頼来ないんですよね…?」 俺はそういいながらヒロCの後ろに周り、背中側からギュッと抱きしめた 一瞬びくんと身体が跳ねたのがわかったが、諦めたのか俺に身体を預けるかのように寄り掛かってきた 「あれー?いいの?」 「い、いい……」 顔が赤く染まっていくのが見てわかった なんだかんだ言っても、ヒロCは素直だから可愛い 「つなぎだとすぐに触れちゃうね」 「ちょ、……バカ、!」 「ヒロC感度良すぎ~♪」 ヒロCのつなぎのチャックを開き、Tシャツをまくりあげ小さな突起を触ると嫌がりながらも反応してくれるのがうれしくて いたずらが楽しくなっていく 「ね、ヒロC」 「なんだよ……」 「ここでヤッたりしたら…」 「ダメに決まってるだろ!」 「……じゃあチューだけ」 「にゃーさんたちいるからダメ」 俺は猫以下ですか!? 「……」 「ヒロCケチですね」 「っさいな………ぁ」 背中に回していた手を離すと、ヒロCが小さく声をあげた 「オ、オノD……」 「……どうしたの?」 「その………、」 「………」
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