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「……なんだよこれ」
「見たまんま!メイドさんです!」
なんでこんな状況なのかは自分が1番理解できていない。
小野くんが用意したメイド服を着させられ、小野くんにこれでもかと言うくらいに吟味されている
「あ、そうだ!!」
「…まだあんのかよ」
「せっかくメイドさんになったんだから、浩史にはそれらしくやってもらわないと」
「はぁ!?」
「俺はご主人様なんですよ?もちろん……ね?」
なにかをたくらむ小野くんは、妖艶な笑みを浮かべた。
その笑みが僕には少し恐ろしいかった……でもどこかで喜んでる
「もちろんなんだよ……」
「俺に一日ご奉仕してください♪あ、それと…俺のことご主人様って呼んで?」
「………ッ!!」
「反論は認めません。これはご主人様命令なんだから」
そういいながら小野くんはソファへと飛び込みくつろぎはじめた
"さぁ早く"と言わんばかりに僕を見つめる
「ひーろし♪」
「………んだよ」
「あ~…そんな言葉遣いでいいの?そんなメイドにはお仕置きしちゃうよ?」
「……ッ、なにかご用ですか!」
「そんな強く言われてご主人様は機嫌悪くなっちゃったよ~……」
"はぁ…"と深くため息をつくと
立ち上がり僕の脇にくると、耳元で小さくなにかをつぶやいた
「………ね、メイドさん♪」
「ッ………///」
『"ご主人様のことが大好きです。僕にたくさんちゅーしてください"って言って?』
そう小野くんは僕につぶやいた
「ほら、早く!ご主人様は機嫌悪いでーす。だから早く直してくださーい」
「……………」
「ご主人様の言うこと聞こえなかった?」
僕が起こす行動をニコニコと笑みを浮かべながら待ってる小野くんを前に、僕はただ顔を赤くして立つしかできなくて…
「しかたないな…じゃあお仕置き決定ね?」
「ッ……や、やる。やるから!」
「言葉遣い、」
低く響く声で注意をされる
二人きりでいるときには聴いたことのない声だった
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