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気がついたらどこなスタジオにも笹が飾られていた
小さな短冊にウケを狙ったような内容やまじめな内容。
人それぞれの願いを書いていた
「俺が書いてもな………」
去年のこの時期は小野くんと一緒だった
毎日違う現場に行く度に笹には大きい字で願い事が書いてある短冊があった。
下のほうには『オノD』そう書いてあった
「……もう見れないのか……」
そう呟きながらも俺は短冊に願い事を書いた
『逢いたい。』
その一言だけを
誰に気づいてほしい訳じゃない
ただ俺の今の気持ちをまっすぐに書いただけだ
「もう明後日なのか………」
七夕までもう3日を切った
あのメールの返信はまだ来ない。
わがまま過ぎたのかも知れない……七夕の日は晴れなくても小野くんと居たい。ずっと居たいなんて思った俺がいけなかったのかも知れない
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