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「ふぁ~……」
「眠いなら帰る?」
今日は久しぶりのデート。
天気もいいし、弁当持って近くの河原まで来た
「平気ですよ!!なんか暖かくて…」
「そう言われればそうだねぇ…」
「あ、そうだ」
いいこと思いついた。
「神谷さん、そのまま座っててもらってもいいですか?」
「あ……うん」
芝生の上に楽な格好で座らせ、俺はそのまま神谷さんの膝へ頭を乗せた
「え!?、ちょ……」
「たまにはいいんじゃないですか?」
「……今日だけだよ?」
「ありがとうございます」
軽く笑うと、神谷さんは何度か俺の頭を撫でてきた
神谷さんの指が触れる度に幸せな気分になれる
「ね、安元くん」
「んー……?」
「このお弁当って、安元くんの手作りなの?」
「あぁ……軽く食べる感じでサンドウィッチ作りましたよ。もしお腹空いてたら食べてください♪」
そういうとバスケットを開け、サンドウィッチを手に取り
ニコニコと笑いながら俺の作ったサンドウィッチをおいしそうに食べてくれた
「おいしい?」
「ん、…おいひぃ」
口いっぱいにサンドウィッチを詰め込んだため、少ししゃべりにくそうだったが
『おいしい』そう聞けてよかった
「あ、………」
「なに??」
「口、」
「………くち?」
俺は神谷さんの口元に腕を伸ばし、パン屑指差した
「あ……!!」
「取っちゃダメだよ?」
「やだよ~!!恥ずかしいからッ」
「だから、俺が取ってあげるから神谷さんは取らないで」
そのまま身体を起こし、神谷さんの唇へ深くキスをした
「ん、………ふぁ……」
「…っ………ん……」
「………はぁ、……いきなりすんなよ…」
「クスッ……神谷さん、サンドウィッチの味がする」
それはサンドウィッチを食べたから当たり前、か
「ねぇ、」
「なんだよ……ッ」
「このまま少し寝てもいいですか?」
神谷さんとの時間にもっと幸せを感じていたいから……
「うん……いいよ、おやすみ」
「……おやすみ」
ポカポカ日差しを感じながら
今日はこのまま幸せでいよう
ひざ枕でお昼寝。
お天道様の匂いに包まれた
俺とキミ。
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