プロローグ

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8月2日 午前05:27分。 安西は、目の前の光景が理解出来なかった。 何が起きたか分からなかった。 「夢だ・・・夢だよな・・・?夢なんだよな・・・?そうなんだろ・・・?池田・・・」 安西は、腰が抜けた様に座り込みながら、呟いた。 安西の目の前には、さっきまで笑って話していた、池田の血だらけの死体があった。 その右隣には、片腕を無くした、男の死体があった。 その男の死体の頭部には、9mm弾の弾痕があった。 「池田・・・池田ぁ・・・」 親友である池田を失った安西は、彼の名を呼びながら、泣き始めた。 事件発生まで、残り98時間。
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