灰色な空、赤い大地

プロローグ

8月2日

午前01:39分

立花は、「ストレス解消に」と言って、アルドルに煙草を一本渡した。

「こんな所で吸っても良いんですか？」苦笑いをしながら、アルドルが煙草を受け取った。

「大丈夫ですよ･･･煙草の一本くらい。それに、煙草の火なんかでは、Ｌ．Ｄ特効薬が爆発したりしませんし」立花が笑いながら言った。

どうやら、ジョークを言ったつもりらしい。

別にそんなに面白くは無い。

しかし、立花は自分が言ったジョークが、気に入った様だ。

まだ笑っている。

アルドルは呆れながら、立花を見ていた。

そして、受け取った煙草に、火をつけた。